防災週間の前に、熱源を数字で確認
必要本数は家族の人数だけでなく、1日に何分使うかで大きく変わります。まず「湯を沸かす回数」と「1回の燃焼時間」を決め、使うこんろの仕様から逆算するのが確実です。
先に結論
- 本数は、1日の使用分数×備える日数÷ボンベ1本の連続燃焼時間で計算する
- 強火の連続燃焼時間は機種差があるため、手元のこんろの取扱説明書を基準にする
- 計算分に予備1本を足し、こんろとボンベの使用期限・保管状態も一緒に確認する
本数は「食事回数」より燃焼時間で決める
レトルトを湯せんする、飲み物のお湯を沸かす、鍋で簡単な食事を作る。同じ3食でも使う時間は家庭ごとに違います。普段の調理を一度計り、災害時に残す工程を決めると過不足を減らせます。
岩谷産業の一部機種では、気温20〜25度・強火連続燃焼でボンベ1本が約55分という仕様例があります。これは全製品共通ではありません。低温や風、火力、鍋の大きさでも消費は変わります。
- 朝夕に15分ずつ使うなら、1日30分として計算する
- 加熱不要の食品も混ぜ、燃料を使わない食事を用意する
- 家族分を一度に温められる鍋を使い、加熱回数を減らす
買う前に、こんろと保管場所を確認する
ボンベだけを多く買っても、こんろが古い、点火を試していない、鍋が合わない状態では役立ちません。こんろ本体の製造時期、取扱説明書、指定ボンベ、点火状態を確認します。
直射日光や高温になる車内を避け、缶にさびや変形がないか定期的に見ます。使い切る順番が分かるよう、購入時期を箱に記録しておくと交換しやすくなります。
- テント内や車内など、換気できない場所では使用しない
- 大きすぎる調理器具やこんろを覆う使い方を避ける
- 異臭、変形、さびがあるボンベは使用せず、自治体の方法で処分する
1本55分として置いた計算例
| 1日の使用時間 | 3日分の計算 | 7日分の計算 |
|---|---|---|
| 15分 | 約1本+予備 | 約2本+予備 |
| 30分 | 約2本+予備 | 約4本+予備 |
| 60分 | 約4本+予備 | 約8本+予備 |
55分は特定機種の強火連続燃焼の仕様例です。実際は手元の製品仕様と使用環境で計算してください。
迷いやすい点
- 暖房器具と調理器具では消費量が異なるため、同じ1本としてまとめて計算しない
- 発電機や炭を屋内で使う代替案は、一酸化炭素中毒の危険があるため採用しない
- 食品、水、携帯トイレを減らして燃料だけを増やさない
よくある疑問
家族が多いほど本数も人数倍ですか?
同じ鍋でまとめて加熱できれば人数倍にはなりません。人数ではなく、予定する燃焼時間から計算します。
ボンベは車に置いてもよいですか?
車内は高温になりやすいため常設の保管場所には向きません。製品表示に従い、屋内の涼しく乾燥した場所を選びます。
古いこんろでも使えますか?
本体にも経年劣化があります。製造時期とメーカーの点検・交換案内を確認し、不安があれば使用しません。
参考情報
制度、製品仕様、施設の受け入れ条件は変わることがあります。最終判断は自治体、医療機関、施設、メーカー等の最新情報も確認してください。
